ニューヨークを代表する老舗ホテル、ウォルドーフ・アストリアがこの春営業を再開する。ニューヨークポストが6日、伝えた。

ウォルドーフは2014年、中国の安邦保険集団が19億5000万ドルでヒルトンから買収。17年に営業を中止し、改築工事を行なっていた。375戸は高級コンドで、スタジオタイプの部屋が180万ドル、4ベッドルームで7000万ドルの値段が付いている。既に3戸が売却され、総額700万ドルを超えているという。リッチなニューヨーカーや海外の富裕層が買い手だ。
改修工事の予算は20億ドル。建築設計事務所のスキッドモア・オーウェンズ・アンド・メリルが主導して、優雅なアールデコ調を残している。コンドの内装は、フランスのインテリアデザイナー、ジャン=ルイ・ベニオが担当。モデルルームにはB&Bイタリアやジョッシュ・グリーン・デザインも参画している。
コンドには、居住者のみが使うことができる5万平方フィートの共同スペースがあり、天窓付きのプール、ジム、ウェルネスセンター、ウインターガーデン、ビジネスセンター、イベントスペースなどが含まれている。
当初1400室あったホテルの客室は375室に減らされた。100年契約を結んだヒルトンが運営し、9月1日宿泊分から予約を受け付ける。安邦保険集団はその後、経営者が追放され、中国政府とつながりが強い保険会社がオーナーだ。
ウォルドーフにはフランク・シナトラやマリリン・モンローが住んでいたこともある。リンゴやクルミ、セロリを入れたマヨネーズドレッシングの「ウォルドーフサラダ」の発祥地としても有名。ホテルに直結する鉄道駅が地下にあり、フランクリン・ルーズベルト大統領(第32代)が使ったという逸話も残っている。
編集部のつぶやき
改装前に放出された「WA」の刻印が入ったウィスキーグラス、バワリーのアンティーク家具店でゲットしました。本を読みながらオンザロックで。安酒も格別の味になります。(A.K.)
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