日米の"絆"再確認 日米交流イベント「Japan Day」に4万5000人
震災から1年を迎えた日本に「Don't Give Up」のメッセージを送るゴスペルクワイアのメンバー
日本文化の啓蒙と日米交流を目的とした「Japan Day@セントラルパーク」が母の日にあたる13日、マンハッタン区のセントラルパーク内で開催された。第6回目となる今回は日米友好の証として、日本が米国に桜を寄贈してから100年の節目にあたることから、関連の特別イベントが多数行われた。晴れやかな青空のもと、在米邦人、日本ファンの米国人ら延べ4万5000人が訪れ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
ことしも4マイルマラソンの「Japan Run」と日本の文化を多角的に紹介する「Japan Day Festival」の2部構成で実施された。Japan Dayの皮切りとなるニューヨーク・ロードランナーズ主催のマラソン大会には一般の部に約7700人、キッズランには約250人がそれぞれ参加し、新緑香る早朝のセントラルパーク園内を爽やかに駆け抜けた。
バンドシェル周辺で行われたJapan Day Festivalでは、フードテントが復活。お好み焼きや牛丼、讃岐うどんなどが無料で振る舞われ、来場者らは〝日本の味〟の食べ比べを楽しんだほか、アクティビティーテントでは書道や折り紙、言語遊びなどが設けられ、子どもたちは古き良き日本の文化を体感した。
メーンステージでは太鼓やゴスペルのエネルギッシュなパフォーマンスが行われたほか、空手や剣道の迫力あるデモンストレーションに観客からは大きな歓声が上がった。
Japan Day名誉委員長の廣木 重之氏(在ニューヨーク日本国総領事館大使・総領事)は「ことしは日本から米国に桜が贈られて100年。日米の100年を振り返ると共に、今後100年も親しい関係を築いていければ」と述べ、さらに「東日本大震災から1年が経ち、支援をしてくれたニューヨークの街や方々に感謝の気持ちを届けたい」と付け加えた。また、実行委員長の河相光彦氏(米国三井物産 社長)はJapan Dayが「日本とニューヨークの人々の交流の場」であるとし、「日本の食や文化を通して日米の結びつきをより強くすることができれば」と語った。
フィナーレで、ステージから来場客らに手を振る(左から)河相夫人、Japay Day実行委員長の河相光彦氏、司会のサンドラ・エンドウ氏、Japan Day名誉委員長の廣木重之氏、廣木夫人
桜植樹の費用となるチャリティーに募金した来場者にはJapan DayオリジナルのTシャツが送られた
迫力のステージパフォーマンスに観客からは大歓声が
元気よくセントラルパーク内を駆け抜けるキッズラン参加の子どもだち(Photo:Abe)
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