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今なお遺骨捜索が続くWTC跡地
米中枢同時テロ事件から12年が経ち、ニューヨーク市当局が3年ぶりに犠牲者の遺骨捜索活動を再開したが、2日、収集された瓦礫の中から遺体の一部と思われるものが新たに2つ発見されたことが判明した。
市当局によると、これらの一部は作業員らが過去数年の間、手を付けていなかった旧世界貿易センタービルの跡地から掘り起こした瓦礫の中から見つかった。また他の犠牲者の骨や組織の一部が含まれている可能性のあるこれらの瓦礫は、60台のトラックによってスタテン島にあるフレッシュキルズごみ埋め立て地に運ばれていたことから、調査員が今後10週間かけて同地での遺骨捜索に当たることが決定した。
テロ発生当日、消防士であった息子の遺体を自らが瓦礫の中から引き出した経験を持つ同市消防局(FDNY)のジム・リッチス元副長官は、「未だに犠牲者の40%の遺体が発見されていない」と述べ、「遺族らがせめて墓参りができるように、何としてでも犠牲者の骨や遺品を見つけ出したい」と語った。
同テロでは2750人が犠牲となっているが、うち1116人の遺体は未だに発見されていない。また約9000の遺体の一部はDNA鑑定できないほど劣化しており、身元不特定となっている。これらは現在、非公表の検死官事務所に保管されており、最終的には9.11記念博物館地下に集団埋葬される予定。
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