2025年6月4日 EVENTS

NYに「ゴッホの没入型アート」、植物園に広がる幻想的な世界

ニューヨーク植物園で、「Van Gogh’s Flowers」展が開催されている。広大な園内が、ゴッホの絵画の世界に変貌をしているこの機会をお見逃しなく。

ニューヨーク植物園で開催されている「Van Gogh’s Flowers」展 (photo: 公式サイトより / “Irises on Yellow Columns,” Graphic Rewilding (Lee Baker, British, b. 1969 & Catherine Borowski, British, b. 1975) Irises on Yellow Columns, 2025 Steel, printed aluminium, fabric, LED)

本展示は、ただのフラワーショーではない。名画「ひまわり」「アイリス」や「花咲くアーモンドの木の枝」などにインスパイアされた立体彫刻や、現代アーティストによる巨大な植物インスタレーションが園内を彩る。とりわけ、フランス人アーティスト、シリル・ランスランによる実物と彫刻が融合したひまわりのフィールドは圧巻で、訪れた人々をゴッホの世界へと誘う。温室では、彫刻家エイミー・ジェイコブセンがゴッホの静物画をモチーフに、巨大なバラやアイリスを立体的に再構築している。まるで絵画の中を歩いているような没入体験が可能だ。

またアルルの病院庭園を再現したボタニカルエリアもあり、1889年にゴッホが描いた構図を忠実に再現。アーチや花壇も含め、絵画と現実の境界が曖昧になる空間が広がっている。野外スケッチ体験、LEGOを使ったひまわり作り、クラフトステーションなどもあり、子どもから大人まで楽しめる。

公式サイトより Rendering of Starry Nights drone show finale during Van Gogh’s Flowers

◆ 夜限定イベント「Starry Nights」

ゴッホの世界が夜空に浮かび上がる「Starry Nights」は、6月6日と7日に開催。19時から22時まで、夜の植物園が幻想的な光に包まれる。天気がよければ、最後にゴッホの代表作「星月夜」をテーマにした10分間のドローンショーを見ることができる。温室周辺では、パリのビストロを思わせる生演奏が流れ、カクテルやモクテルを片手に軽食(別途購入)を楽しむこともできる。夕暮れとともにゴッホの筆致が現実に広がるような、まさに夢のような時間が過ごせること間違いなし。

Van Gogh’s Flowers展

期間
開催中~10/26(日)
10:00-18:00(火曜〜日曜)※月曜は休園、ただし祝日は開園
場所
New York Botanical Garden(2900 Southern Blvd. Bronx, NY)
チケット料金
$35~(13~64歳以上)、 $31~(65歳以上と学生)、$15~(2~12歳)
夜の特別イベント「Starry Nights」は別チケット制
$49
公式サイト
https://www.nybg.org
公式Instagram
@nybg

                       
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