2013年6月26日 NEWS DAILY CONTENTS

「911」対応遅れが頻発 システムの誤作動か

 ニューヨーク市の緊急通報電話「911」番について、コンピューターシステムの誤作動により交通事故被害者の救助が遅れた疑いがもたれている問題で、21日公聴会が行われた。
 今月はじめ、マンハッタン区アッパーイーストで4歳の女児が無免許ドライバーの運転する車にはねられて亡くなった事故で、911番通報がされたにも関わらず救急車の到着が4分遅れたことから、システムの誤作動が救助の遅れにつながったのではないかという疑惑が浮上。女児の母親であるソフィア・ルッソさんが、ニューヨーク市を訴えている。
 今回問題となっているシステムは、市が約20億ドルを投じて改装を進めているもので、過去1カ月間を通じて電気信号の誤作動が多発しているという指摘が出ている。
 ルッソさんは公聴会で証言を行い、市議会議員らを前に「真相が何であれ、今後は911通報が確実に機能するよう改善して欲しい」と訴えた。
 同市のカス・ホロウェイ副市長はこれに対し、救急車の遅れは人為的ミスであり、同事故の通報時には電話システムは問題なく作動していたとする市の見解を説明した。
 また、911通報を管理するニューヨーク消防局(FDNY)は、過去1カ月間で信号の誤作動が実際の通報に影響を与えたケースはないとしている。

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