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ニューヨーク市警察庁(NYPD)の警察長フィリップ・バンクス氏が、市警察に属する警察官3万45000人全員に対し、身なりを整え職務に就くよう呼び掛けるため、新たな“服装規定”案を作成していることが、米紙デイリーニューズの取材で分かった。
作成中の新たな規定案によれば、「警察官は服装規則に従い、磨いた靴を履き、刺青があれば目に付かないように隠し、まっすぐに帽子をかぶるように、またズボンは新しいものを買うように」などとしている。この規定案とともに、広報用ビデオと服装の説明をしたポスターも現在制作中だと関係者は話している。
これに対し、服装規定などより警察官の人数不足が優先課題だという意見が一部からは上がっているが、現場の警察官からは「きちんとした身なりで社会の安全と倫理を守る警察官としてのイメージを保つことは重要」といった声も聞こえる。
現在、NYPDの職員には、一人年間1000ドルの制服手当が与えられているが、領収書を提出する義務はなく、制服以外の費用として使われている場合がしばしばある。着古したズボンを買い替え、身だしなみを整えて職務に就くよう呼び掛ける警察長を、警察官の多くは支持しているようだ。
ニューヨーク市警警察長は日本の警視総監にあたる地位で、バンクス氏はことし3月に着任したばかり。
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