ニューヨーク郊外で人気を集めるスーパー「スチュー・レナーズ(Stew Leonard’s)」。一歩足を踏み入れると、歌う牛や動くディスプレイが出迎え、まるで遊園地に来たような気分になる。ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット州に全8店舗を構える、“エンタメ型スーパー” の秘密に迫る。

1. テーマパークのような店内
スチュー・レナーズは、まるでテーマパークのような体験型のスーパーだ。店内はIKEAのように一方通行のレイアウトで、進むたびに新しい発見がある。歌う牛など動くディスプレイがあり、子どもも大人もワクワクする。
試食コーナーも豊富で、日本のデパ地下に行ったような気分になる。買う前に味を試せるのもうれしいポイントだ。


そして、100ドル以上買い物をすると(アプリで100ポイント貯まると)アイスが無料で1つもらえる。買い物の最後にアイスを食べるのは、常連客にとって小さな楽しみ。正直なところポイントが貯まらなくても毎回食べてしまうのだが・・・。

このユニークなスタイルは、創業者のスチュー・レナード・シニアの「買い物を家族みんなで楽しめる時間にしたい」という想いから誕生。子どもが退屈せず、むしろ「また行きたい」と思えるスーパーを作ることで、家族連れが自然と集まる場所になったのだ。結果として、スチュー・レナーズは「世界一楽しいスーパーマーケット」と呼ばれ、地域の人々から長年愛されている。
2. オリジナル商品もいっぱい

スチュー・レナーズは、もともとデイリーフーズ(乳製品)を売る店としてスタートしただけあり、乳製品へのこだわりは深い。牛乳はニューヨーク州北部とコネティカット州の酪農場から毎日直送。もちろん受賞歴のある優良酪農家だ。牛乳だけではなく、卵やバター、モッツァレラチーズなども絶品なのでぜひ試してみてほしい。
その他、肉や魚介類、パンやスイーツ、惣菜やベーカリー商品も充実。「ここでしか買えないオリジナル商品」が多いのも魅力だ。
写真のスノーボールロールもその一つ。スチュー・レナード・シニアの娘、ベティ・レナード・ホリスがベーカリー部門を率いており、Bethy’s Bakeryブランドの名前でスノーボールロールを含む焼き菓子
を手がけている。パン工房は毎日午前3時から稼働。焼きたてのロールパンを一日中、販売している。

その他、メイン州直送のロブスターをふんだんに使ったロブスターロールやシュリンプカクテル、その場で作ってくれるワカモレやサルサは人気の定番商品だ。
3. パーティー用ケータリングも充実

ホリデーやパーティーシーズンにはケータリングサービスが大活躍。創業家の母マリアン・レナードには4人の子ども、13人の孫、17人以上のひ孫がおり、長年家族のためにホリデー料理を作り続けてきた。そんな彼女のレシピやおもてなしの心が今もスチュー・レナーズの料理に息づいている。
ユーモラスで親しみやすいキャッチフレーズ「Let our chefs do the cooking, and you take the credit!(料理はシェフに任せて、まるで自分が作ったかのように褒められちゃおう!)」も忙しい現代人の心を鷲掴みにしている。

文・写真/藤原ミナ
Stew Leonard’s
ニューヨーク州、コネティカット州、ニュージャージー州に全8店舗あり
Yonkers店
1 Stew Leonard Dr., Yonkers, NY
8:00〜21:00(年中無休)
Paramas店
700 Paramus Park, Paramus, NJ
7:00〜21:00
公式サイト
https://www.stewleonards.com
インスタグラム
@stewleonards
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