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マンハッタン区のジャパン・ソサエティーで2月27日、棚橋俊夫氏を講師に迎え「精進料理:『からだ』と『こころ』にやさしい日本の食事」と題した講演・試食会が開催された。和食が無形文化遺産に登録され、野菜だけを使った究極の和食「精進料理」を体験しようというニューヨーカーで、会場は超満員となった。
ステージ上で正座してごまをする棚橋の第一声は「Please close your eyes」。来場者全員が目を閉じ、静かな時間が流れ、ごまをする音と豊かな香りが漂う中、講演は始まった。
有名フレンチシェフが野菜をテーマにした店づくりを始めていることを例に挙げ、「人間はもちろん、全ての動物は野菜だけで生きていけるようにできている。精進料理は、毎日食べても飽きず、身体が喜ぶ。感度のよい人たちは、気づき始めている。これこそがこれからの食のあり方」と語った。
また、「健康になるために、手間をかけ時間をかける覚悟があるか──問題はそこ。精進料理は、人が作ったものを店で食べて、身体が元気になるだけでは意味がない。何故なら、作っている時間も心を豊かにする大切な時間だから」だという同氏の言葉に、会場は静まり返った。
試食会では、来場者らは美しく盛りつけられた料理を味わった。
棚橋氏は滋賀県大津市の有名な禅寺「月心寺」の村瀬明道尼のもとで修行、精進料理を学ぶ。「哲学は机の上ではなく生活の中にある」と言い、精進料理を通し、野菜の素晴らしさや心身ともに豊かな生活を提案するため、世界を回っている。
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