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被災地の若い世代を支援するプロジェクト「ハンド・イン・ハンド」は3月26日、マンハッタン区のジャズ・アット・リンカーンセンターで、3回目となる公演を開催した。ことしは福島県と岩手県の高校生、そして被災地支援を熱心に続けてきた埼玉県立川越高校の学生らと、ニュージャージー州の大学生らで「ハンド・イン・ハンド合唱団」を結成。プロのオペラ歌手やニューヨークシティ・オペラ・オーケストラと共演し、音楽を通じて未来への希望と復興支援への感謝を伝えた。
公演前のインタビューで同合唱団リーダーを務める福島県立橘高等学校の千葉風花さんは、地震や原発の影響を受けた日々を振り返り、「いろいろなことがあったけれど、このプロジェクトに参加し視野を広げることができて良かった」と話した。また、岩手県立宮古高等学校の松田瑠音さんは、震災をきっかけに自分の住む街と将来について考えるようになったと言い、「他の地域に住む人々にも、深く考えてもらいたい」と語るなど、未来をしっかりと見据えた発言が数多くあった。
学生らは、カール・オルフ作曲の「カルミナ・ブラーナ」を堂々と歌い上げ、アンコールの「上を向いて歩こう」では会場一杯に響く手拍子の中、爽やかなハーモニーを奏でた。日米両学生だけでなく、オーケストラや観客の中にも感極まって涙を流す姿が多数見られた。
その後、学生の代表がこれまでの支援に対する感謝の意を述べるとともに、今後も震災を忘れないでほしいとメッセージを送り、全員で犠牲者へ黙祷を捧げた。
同プロジェクトは、音楽を通じ、未来を担う被災地の若者への支援を日本国外で呼び掛ける目的で、2011年に開始された。
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