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地球環境の未来を考える日として、国連が採択したアースデー。第44回目となることしは22日がそれに当たり、全世界でさまざまな関連イベントが開催され、10億人以上が参加した。ことしのテーマは「緑の都市」。
アースデーの起源は、1970年にまで遡る。ウィスコンシン州選出のゲイロード・ネルソン上院議員が、当時流行していたベトナム反戦の市民運動ティーチ・イン(討論集会)に着想を得て、環境保護に関する討論集会の開催を呼び掛け、この日を「地球の日」とすることを宣言したことに始まる。
ネルソン氏は、当時スタンフォード大学に在籍し、全米学生自治会長をしていたデニス・ヘイズ氏を集会の統括役に任命。ヘイズ氏の活躍により、全米各地の「アースデー」のイベントには2000万人以上が参加したと言われている。
70年代にはまだ一部の人々の関心事でしかなかった環境問題だが、今や世界共通の問題として認識されている。ある調査によると、米国人の実に80%が「自分は環境保護主義者である」と答えている。
米国内では環境問題への意識の高まりにより、70年末には環境保護庁が設置され、環境保護法が整備された。
環境問題はこの40年で、大気・水質汚染といった目に見える問題から、気候変動のように地球規模のより複雑で簡単に説明のつかないものへと変化している。米環境保護庁監督官のジーナ・マッカーシー氏は「今こそ原点に立ち返り、一人ひとりが行動することの大切さを思い出してほしい」と語っている。
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