全米オープンの開幕3日前の8月22日、男子プロテニスの錦織圭選手がマンハッタン区ミッドタウンのキタノホテルにて会見を行った。
錦織選手は約3週間前、右足の親指裏にできた膿疱(のうほう)の摘出手術を受け、今季最後のグランドスラムへの出場が危ぶまれていたが、21日に現地入りし、22日には会場にて練習する姿を見せていた。
錦織選手は、けがの回復具合と今回の出場に関する質問に、「決断には迷いがあったが、やはり全米オープンには出たい気持ちが強く、チャンスに賭けることにした」とし、「とりあえず1回戦を戦って、調子を上げていくしかない」。また出場を前提にした回答をしていたが、「いつ出場することを決めたか?」という質問には「出場するかどうかは、試合当日に決める」と語った。
今回の会見は現状報告とともに、大会出場への意気込みを語ると思われていたため、同コメントに記者側は驚きを隠せなかった。また、その様子から、けがへの不安や出場したいという気持ちで揺れ動いている様子も伺えた。
「ダニエル選手と西岡選手が、4大大会初めての本戦進出となるが、先輩として、何かアドバイスはしたのか?」という質問に、「試合前に会ったが、初めての予選決勝で重荷になる言葉をかけたくなかったので、特に何も言ってない」また、「特に西岡選手は本当に将来がとても楽しみ。若手の二人が本戦に上がることがとても嬉しい。日々成長している様子が見えるので、本戦でも活躍してほしい」とよき先輩である一面も見せた。
錦織選手の出場は26日、「出場するかどうかは当日決める」と自身のブログで25日午後11時過ぎに発表している。試合に出場してもしなくても、錦織選手の今後の動向が注目される。
また、本紙の「体や体調管理のために食事制限など、何かやっているか?」という質問に対し、「基本的においしいものは食べて、メンタル的にもリラックスすることが一番。特にツアー中は、なかなかリラックスできないので、食事は一番リラックスでき、モチベーションが上がる」とし、「NYで好きなレストランは?」と聞くと、「ほぼ毎日、日本食レストランに行っている。肉も好きだが、魚を好んでよく食べます」と笑顔で答えた。
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