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ニューヨークに〝スポーツの秋〟の到来を告げる風物詩、「USオープン・テニス」が25日、クイーンズ区で開幕した。 今シーズン最後のグランドスラムである同大会は、1977年以降クイーンズ区フラッシング・メドウズ・コロナ・パークの「USTAナショナル・テニス・センター」で開催されており、世界中のテニスファンのみならず、ニューヨーク市民にとっても注目度の高い大会だ。
同大会を運営する全米テニス協会(USTA)の広報クリス・ウィドマイアー氏によると、2週間の大会期間中に同区を訪れるのはおよそ70万人にのぼり、そのうち45%がニューヨーク外からだという。訪れた人々は試合を観戦するだけでなく、市内を観光することで毎回市の収益に大きな影響を与える。2011年のUSTAの調査では、同大会が市にもたらした経済効果は7億5000万ドルにもおよぶ。
またウィドマイヤー氏によると、「この数字は、市で行なわれるテニス以外のすべてのスポーツ大会を合わせたものよりも大きく、この大会への期待が年々高まっているのを感じる」とし、「観客からの期待に応え、選手たちに世界でもっとも大切な試合だと認識してもらうことが不可欠だ」とも述べた。
その期待に応える試みとして、今年は同会場の壁にソーシャルメディアと連動した動画を配信する予定。3つの壁に設けられた動画は、テニスファン、選手、試合といったそれぞれ別のトピックにフォーカスされたものとなっている。また会場のフードテントのプロデューサーに、世界で30以上のレストランを経営するセレブ・シェフのリチャード・サンドバル氏を迎え、世界中から訪れる人々に試合以外でもアピールをする。
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