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ブルックリン区のキングスカウンティ病院では2014会計年度に、同病院の救急外来(ER)を訪れた患者のうち、命に別状のない症状の中では頭痛がもっとも多い理由であったことが分かった。
ニューヨーク市の情報公開法により開示された記録によると、頭痛を理由に同病院を訪れた人は1年間で2573人で、過去5年間で最多となった。これは患者の中に、頭痛を理由に麻薬性鎮痛薬の処方を得ようとする薬物中毒者が相当数含まれているためと考えられている。
米救急医療学会のマーク・ライター医師によると、頭痛は国内のどの病院でも、ERを訪れる理由の上位5位あるいは10位以内に必ず入っており、これは同病院だけの問題ではないという。頭痛は脳卒中などの重篤な症状でもあるため、一概に軽視することはできず、また同区には低所得の住民も多く、無保険で予防医療を受けられない人々が最終的にERへ駆け込む結果となる場合が多いことも指摘されている。
同年度にキングスカウンティ病院のERを同年訪れた患者の総数は、前年度から1.3%減少し14万2242人であった。原因は平均2時間とされる待ち時間の長さだと言われており、これは市内の病院では最長、全米平均の4倍となっている。
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