2014年10月3日 NEWS

土曜日のアニメにお別れ アメリカン・アニメの黄金期終焉か

 80年代、90年代の米国の一般家庭では土曜日の朝、親が起きるまで子どもはテレビでアニメを見るという光景がよく見られたが、年々アニメ放送の数が減少してきている。かろうじてアニメ放送を続けていたCWも、先週からアニメの代わりに実写作品の放送を開始した。
 この事実を受けて、アニメを見て育った人たちが次々と惜しみの声を漏らしている。
 ハリウッドで記者として働くネッド・エーバーさんが好んで見ていたのは「G.I Joe」や「He-Man」といった、ヒーロー物のアニメ。編集者として働くクリスティーナ・パラシオさんも「Pee Wee’s Playhouse」や「Alvin and the Chipmunks」を見なければ、土曜の朝は始まらなかったと振り返る。また、「ダッフィーやマーヴィンなど『ルーニー・テューンズ』に出てくるキャラクターはみんな大好きだった」と懐かしむ人もいれば、「ジョークの意味が理解できなくても『Animaniacs』は最高だった」という人もいる。これらのアニメを見て育ち、未だに主題歌やストーリーを鮮明に覚えているという人も少なくない。
 「Pee Wee’s Playhouse」は、主人公ピーウィー・ハーマンを演じたニューヨーク州出身のコメディアン、ポール・ルーベンスさんを一躍人気者に押し上げ、彼の名を世界中に広めた。また「G.I Joe」や「Alvin and the Chipmunks」はコンピュータ・グラフィックス(CG)を駆使するようになった昨今でも映画化されるなど、根強い人気を誇っている。

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