2014年12月2日 NEWS

メニュー制作の報酬は食事 自分の腕で稼ぐとは、まさにこういうこと?

 ブルックリン区クラウンハイツ在住のグラフィックデザイナーのローレン・ホムさん(23)は、あちこちのレストランでその日のメニューを得意のチョークレタリングで書き、報酬代わりにその店から食事の提供を受けるというユニークな交換取引を行っている。
 アート系の大学を昨年卒業したホムさんは一旦広告会社に就職したが、会社にしばられ自由な創作ができないことに不満を抱きフリーランスに転身した。
 この取り引きを始めたきっかけは、街を歩き回りレストランのメニュー看板に魅力的なものがないと気づいたことがきっかけで、ホムさんはサンドイッチ店の店主に交換取引を持ちかけたという。
 それ以来、ホムさんはさまざまなレストランでその日のメニューを書きはじめ、評判もよく、今では高級店からの仕事も請け負うようになるほどだ。そのひとつグリニッジビレッジのザ・ライオンでは、大きなメニュー板にその日のスペシャル料理からカクテルまですべてを書き上げ、8人分の食事を提供されたという。
 ホムさんのレタリングはどことなくノスタルジックで、キースへリング風の縁取りやうずまきの装飾が施され、最先端の店にも高級店にもしっくりくるのが特徴。
 なお、こうした等価交換は、両者が申告書1040に実際の金額を申告すれば合法とされている。

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