2025年8月26日 NEWS DAILY CONTENTS

アメリカの病院予約は「10カ月先」の可能性も、早く取るコツとは? 専門家が解説

医師不足のアメリカ。2037年には約19万人の医師が足りなくなるとの予想もある。そのせいか、なかなか予約が取れない。専門医になると10カ月先ということもザラ。こちらは焦っているのに・・・。タイム誌が、早く予約を取る方法を専門家に聞いてまとめている。

医療費も健康保険料も高額で、病院の予約を取るのも保険が下りるのも時間がかかるアメリカ。風邪や腹痛などは薬に頼ることになる。市販(OTC)薬が充実しているのはこのためだ(ベルビュー・ホスピタル・センター、マンハッタン / photo: 本紙)

1. 他の場所で診てもらう

複数の医療施設を掛け持ちする医師が多い。(マンハッタンの)イーストサイドは1年待ち、アッパー・ウエストサイドなら2カ月先が空いているといった例もある。

2. キャンセル待ちリストに載せてもらう

自動的に載せてくれないので必ず依頼すること。キャンセルの確率やキャンセルがその日に起こるか、数日先に分かるかなど、細かく聞くと、心の準備ができる。キャンセル待ちリストがなければ、こまめに電話を。

3. かかりつけの医師に電話してもらう

規定時間の前後に入れてくれることがある。ただし、緊急を要する場合にだけ使う奥の手と心得るべき。

4. メールなどで医師に直接訴える

医師はチャレンジ精神旺盛なもの。時間を作ってくれるかもしれない。Healthcare Redefinedなど、患者と医師をつなぐヘルスケア・ナビゲーション会社を利用することもできる。

5. ニーズを明確に説明する

なぜ電話したかを詳しく説明しよう。診察には時間がかかるので予約を取りにくいが、治療の相談なら短時間で済むので予約は取りやすい。

6. 診療看護師(NP)や診療アシスタント(PA)を利用する

専門家は「6カ月先の医師より、来週のNPの方が良い」とアドバイスしている。NPやPAのできることは多い。NPを通して医師との予約を短時間で取ることもできるかもしれない。

7. 受付係に親切に

受付係に罪はない。フラストレーションをぶつけないように。「困った、どうしたらいいだろうか」と相談してみよう。彼らには多少の自由裁量があるから、それを効かせてくれるかもしれない。

編集部のつぶやき

アメリカの医療は専門化され、あちこち回されるごとに予約が増える。血液検査やMRIも別途要予約。しかも健康保険の縛りで選択肢は狭められるから、僕の場合では結論が出るまでに発病から2カ月と3日。これでもラッキーな方かも。(A.K.)

                       
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