2025年8月29日 8月:秋のおでかけ号 DAILY CONTENTS 2025年の特集 NEWS SPECIAL

NYの秋を楽しむコツ|グルメ・日帰り旅行・芸術の秋 おすすめスポット

9月上旬になると、暑さも和らぎNYに美しい秋がやってきます。セントラルパークをはじめ、紅葉が美しいスポットもたくさんあり、「1年の中で秋が一番好き」というニューヨーカーが多いのも頷けます。また、芸術の秋という言葉があるように、ブロードウェイミュージカルや美術館など、この時期だからこそ楽しめるイベントも盛りだくさん。今回は、マンハッタンはもちろんアップステートまで足をのばし、NYの秋を楽しむコツをお伝えします。

◆ 日帰り小旅行を楽しめるアップステート

マンハッタンから電車や車で1時間ほど移動するだけで、たくさんの自然に囲まれた名所が色々。NY郊外のおすすめファームでアップルピッキングとパンプキンパッチを楽しみましょう。

おすすめスポット
Pennings Farm Market
・Pennings Orchard

マンハッタンからは車で約1時間半、ニュージャージーからは約1時間の場所にある果樹園。Farm Marketにはレストラン、パブなどのイートインスペースがいくつかあって、ハンバーガーやサンドイッチなどが食べられます。隣接するマーケットはアップルサイダードーナツやパイはもちろん、お土産に便利な瓶詰めなども買うことができます。このファームの目玉は何といってもりんごの種類が豊富なことです。

日本人が食べ慣れているフジ、ジョナゴールド、ムツはもちろん、アップルパイやタルトなどの焼き菓子に適しているハニークリスプ、グラニースミスもあります。色々な種類のりんごを食べ比べながら収穫ができるので、自分のお気に入りを見つけてみるのもいいですね。ハロウィンの季節になるとパンプキンパッチも開催され、広大な敷地にたくさんのカボチャがある光景は一見の価値ありです。

ファームオリジナルのバーベキューソースやサルサソース、スパイスなど、お家での食卓が充実する食材も多く取り揃えられている(photo: 公式HPより)

おすすめスポット
・Harvest Moon Farm&Orchard

ウェストチェスターからは車で約30分というアクセスの良さ。マンハッタンからレンタカーで訪れる方も多く、約1時間で到着できます。週末にはバーベキューやミュージックバンドのライブ演奏などのイベントが開催されていて、収穫祭のような賑やかな雰囲気です。

併設されたマーケットでは、ファームで飼育された肉、乳製品やとれたて卵が買えるほか、近郊の農場でとれた野菜なども扱っています。ファームの乳製品を使ったアイスクリームは子どもに大人気、アップルサイダーを使った揚げたてドーナツは絶対に食べてほしいひと品。おすすめの時期は9月上旬と10月上旬で、9月上旬にはピーチ&アップルピッキングの2種類の果物を一度に楽しめます。10月の週末は秋のフェスティバルやオクトーバーフェストも開催されれ、パンプキンパッチでカボチャ探しをしつつ、ビールやバーベキューでお腹も満たせる充実した週末が過ごせます。

揚げたてのアップルサイダードーナツと、お土産に便利な缶入りのアップルサイダー(photo: 公式facebookより)

◆ 大都会NYで感じる、美しい秋

9月になると街のショーウィンドウもハロウィンのデコレーションで賑わいます。マンハッタンから電車やフェリーで気軽に行けるパンプキンパッチをご紹介します。

おすすめスポット
Governors Island
Nolan Park

ニューヨーカーの憩いの場であるガバナーズアイランドではパンプキンポイントというイベントが毎年恒例で開催されています。ハロウィンの一週間前の週末に、NoranParkでパンプキンパッチをはじめ、この季節をテーマにした食べ物や飲み物の屋台が出店されます。仮装した子どもたちがトリック・オア・トリートで楽しむこともできます。マンハッタンやブルックリンから多くの人が訪れるイベントなので、カボチャがなくなる前の早い時間に到着することをおすすめします。

会場は色とりどりのかぼちゃでデコレーションされ、仮装した子どもたちが自分の好きなかぼちゃを選んで持って帰ることができる(photo: Kumiko Ito)

おすすめスポット
Queens Botanical Garden

ロングアイランドシティにあるクイーンズボタニカルガーデンでも毎年恒例でパンプキンパッチが開催されています。入場料金を支払うとお気に入りのかぼちゃを選んで持ち帰ることができます。会場にはハロウィンのデコレーションが可愛いフォトスポットがあるので、ハロウィンコスチュームを着て来場するのもおすすめです。

(photo: 公式HPより)

◆ Pepsiコーラで有名な「ペプシコ」

マンハッタンから車で約1時間の場所にPepsiコーラで有名なPepsiCoグローバル本社があります。ここには世界でも名だたるアーティストの彫刻作品が美しく整備された庭園に展示されています。その数なんと42作品!例年、春から秋にかけ無料で開放されていて、2025年は11月16日まで一部祝日を除く毎週末、10:00から16:00に一般公開されています。

ビジターパーキングから庭園を目指すと、まず目にするのは美しく整えられた広い庭園に朱色の巨大な彫刻。アメリカを代表する現代美術家のアレクサンダーカルダーの作品です。日本でも昨年個展が開催され、彼の代表作であるカラフルなモビールが展示されました。風や光といった外からの影響は、見る側がその時々で変化を感じることができます。

(photo: Yuka yamasaki)

PepsiCoグローバル本社ビルを囲むようにして庭園がデザインされていて、作品を効率よく回れるよう遊歩道が作られています。ビジターセンター近くの池のほとりから本社ビルを眺めると、彫刻家ヘンリームーアのDouble Ovalが見えます。

(photo: Yuka yamasaki)

日系アメリカ人アーティストのイサムノグチのEnergy Void. クイーンズや日本の香川県にあるイサムノグチ美術館も素晴らしく、その土地それぞれに彼のEnergy Voidが独特の雰囲気を漂わせていることは間違いありません。この庭園に世界的な彫刻家の一人としてEnergy Voidがキュレーションされることで、彼の彫刻家としての偉大さが再確認できます。

(photo: Yuka yamasaki)
                       
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