職場や友人にいる「受動攻撃的な人」、ストレスを減らす5つの対処法

受動攻撃的な態度は周りの人間を不快にするだけでなく不安にもさせる。写真はイメージ(photo: Unsplash / Resume Genius)
パッシブアグレッシブ、いわゆる受動攻撃的な人は、自分が何に悩んでいるかを率直に伝えることをしない。代わりに不満を微妙な形で表現する。皮肉な冗談、舌打ちや深いため息、冷たいメッセージなどだ。場合によっては、意思疎通を意図的に避け、相手に「何が問題かを推測させる」こともある。これは不快なだけでなくお互いに不健全だ。心と体のフィットネス情報サイトセルフが、受動攻撃的な人への対処法をアドバイスしている。

ニューヨーク在住の心理療法士、ファニー・トリスタンさんは、受動攻撃的な人は、根暗だったり嫌味だったりといった性格的な問題ではなく「直接的な方法で自分の意見を述べることを恐れているケースが多い」と指摘する。「気に入らない」「ムカつく」と率直に伝える代わりに黙り込む、あるいは「そう言うなら・・・まあいいけど」といった曖昧な反応に逃げるのだという。
しかし、明確な情報が得られず、代わりに軽蔑的な口調やボディランゲージで接されると、脳は自然と空白を埋めようとする。その結果、思い込みや過剰な想像、不必要なストレスにつながってしまうのだ。日頃から受動攻撃的な人に悩んでいるあなた、次の5つの方法を試してみてはいかがだろうか。
1. 相手の言動に反応する前に状況を考える
まず、相手に不快感を与える行動はなかったかを考えよう。また、「普段とは違う口調は他の外部要因によるものかもしれない」と冷静に判断しよう。これらの視点を持てば不必要な衝突を避けられる。そうすれば、何かおかしいと感じるやり取りをいちいち細かく指摘する必要もなくなる。
2. 「目には目を」は禁物
同じように皮肉な言葉で言い返したくなる衝動に駆られても、グッと我慢しよう。緊張をエスカレートさせるだけだ。冷静で明確なコミュニケーションの維持に努めることが肝心。
3. 説明を求めよう
不満を明確化しよう。例えば「あまりうれしそうに聞こえないけど、大丈夫?」「それってどういう意味?」といった具合だ。矛盾した態度を直接指摘することで、相手が皮肉や沈黙の陰に隠れる余地を狭める。また、相手が気になっていることを打ち明けるきっかけを与える効果もある。
4. 人ではなく行動を指摘する
単発の嫌味な発言は無視できる場合が多いが、繰り返し起きる場合は適切な対処が必要だ。ただし、重要なのは相手を攻撃せずに、その混乱を招く行動自体に向き合うことである。例えば「あなたは嫌な人ですね」と言う代わりに「質問したときに(あなたが)白目をむいたのが気に入らなかった」と伝えよう。そうすることで修正可能な問題に焦点が当たり、相手が気づき、修正してくれる可能性が高まる。
5. 曖昧な行動を個人的に受け止めない
受動攻撃性はコミュニケーションの問題で、された側の人間が解決できない場合もある。つまり、友人やパートナー、上司でさえも一貫して率直に話そうとしない(あるいは話せない)場合、彼らの謎めいた発言一つ一つにクヨクヨすることはないということだ。持続的な受動攻撃は相手の人生で起きているストレスや不安、自己表現の困難さからくることが多い。曖昧な返答や口調の変化を逐一解読しようと試みるのをやめ、自分がコントロールできることにエネルギーを使おう。
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