アメリカに住む14万4000人以上を対象にした最新の大規模な心理学調査の結果、「暗い性格要因」をもつ人の割合が州ごとに異なることが明らかになった。17日付けのニューズウィークが伝えた。人格のダーク要因を示す「Dスコア」をもつ人が最も多く住むのはネバダ州で、ニューヨーク、テキサス、サウスダコタ州もスコアが高かった。

心理学者のモルテン・モシャゲン、ベンジャミン・E・ヒルビグ、インゴ・ツェットラーさんらで構成する研究チームは、人格のダーク要因の定義を開発。同定義では、サイコパシー、サディズム、ナルシシズム、マキャベリズムを含む特性を独立した要素としてではなく、重なり合うものとして捉え「Dスコア」と略称。知能の基盤となる「g」要因と同様に、「D」は単一で統一された気質的特質であり、嘘をつく、欺く、操作するといった不快な行動から、より極端な搾取や残酷さまで、多様な行動パターンを生み出す可能性があると指摘している。「Dスコア」の高い人は「悪」ではないが、他者の利益を犠牲にして自己の利益を追求する傾向が強く、他者の苦痛から喜びを見出す可能性があり、世界を厳しく競争的な場所として捉える傾向がある。
アメリカで「Dスコア」の平均が最も高い州はネバダ州で、5点満点中2.26点だった。僅差でニューヨーク州が2.24点、テキサスとサウスダコタ州が同率2位で2.22点だった。一方、最下位はバーモント州(1.96点)で、最も「Dスコア」の平均が低かった。次いでユタ州が2.03点、メイン州が2.04点だった。州ごとのスコアの差は小さいが、大規模な人口集団では統計的に有意な差となる。これらの平均値は個人をラベル付けするものではないが、特定の特性が一部の地域ではより社会的に容認され、または報われる傾向があることを示唆している。 研究チームはまた、腐敗、不平等、貧困、暴力が蔓延する地域で生活する人々は、より「暗黒」の性格特性を示す傾向があることも発見した。研究チームは、自分の「Dスコア」を測定できるアンケートを公開している。
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