LAで人気すぎる「Erewhon」の高級スムージー、NYに上陸で現地メディアも大騒ぎ

ロサンゼルスで “いま最も話題のスーパー” といえば、間違いなくErewhon（エラワン）だろう。セレブ御用達の高級オーガニックマーケットで、なかでもSNS映え抜群のスムージーは観光客の定番チェックポイントになっている。そのErewhonがついにニューヨークへ進出するとあって、早くも現地は熱気に包まれている。

◆ そもそもErewhonとは？

Erewhonは1966年、日本人夫妻・久司道夫とあべりんがボストンで立ち上げた自然食品店が原点。のちに西海岸へ拠点を移し、現在はロサンゼルスを中心に展開する高級スーパーとして知られる。店名はサミュエル・バトラーの小説「Erewhon」に由来し、“nowhere（どこでもない場所）”のアナグラム。健康志向とラグジュアリーを掛け合わせた独自の存在感を放っている。

◆ 高額なのに売れるワケ

Erewhonの代名詞ともいえるのが、セレブとのコラボスムージーだ。ハイリー・ビーバー考案の「ストロベリーグレーズ」は一杯17〜22ドル（約2500〜3300円）と強気の価格にもかかわらず、月に4万杯近く売れたと報じられている。

人気の秘密は、まず “限定コラボ” という特別感。さらにコラーゲンやヒアルロン酸など美容成分を配合した機能性、そして “飲む＝SNSで共有する体験” に仕立てた仕掛けだ。観光客にとっても「LAに来た証」となる一杯なのである。

◆ ニューヨーク上陸、入手方法は？

そんな話題のスムージーがいよいよニューヨークにも登場。ただし展開は少しユニークだ。2025年、ストリートブランドKithの創業者ロニー・フィーグ氏が手がける会員制クラブ「Kith Ivy」（ウェストヴィレッジ）内に、トニックバーとして出店予定となっている。

つまり、店内でスムージーを味わえるのはクラブ会員のみ。入会には初年度で約4万3000ドル（約640万円）が必要だ。一方、非会員でもUber EatsやPostmates経由で一部商品を注文できる見込み。現地メディアも「落ち着け」（Eater）、「ついに来るけど値段が･･･」（Time Out）、「高級スーパーが開店するが、とにかく高い」（New York Post）と報じ、期待と同時に価格の衝撃を伝えている。

正式なオープン日や提供メニューの詳細は今後の発表を待ちたい。