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ダウン症の天才書家として知られる金澤翔子さんの初となるニューヨークでの個展開催を記念し20日、ミッドタウン東47丁目のジャパン・ソサエティでオープニングイベントが開かれた。
純粋さと迫力を兼ね備えた作品で数々の輝かしい実績を積み重ねてきた金澤さんは今年で活動10年目を迎え、30歳を目前にこれまでの集大成として念願だったニューヨークでの個展を実現させた。
オープニングイベントでは集まった人々の前で「共に生きる」の揮毫を披露。来場者全員に元気とハッピーと感動を与えたく、この言葉を選んだという。筆入れの前には両手を合わせ「ちゃんと書けますように」と小さく祈り、一文字一文字に気持ちを込めながら書ききった。母・泰子さんと共に朱印を押し作品が完成すると、会場は大きな拍手に包まれた。
また同イベントの前には、翌日の「世界ダウン症の日」に先駆け国連で行われた記念会議にも参加した。日本代表として世界各地から集まったダウン症の人やその関係者らの前でスピーチを行い、書の魅力を紹介した。
金澤さんの国連スピーチと個展を日本から応援しにニューヨークを訪れるオフィシャルサポートツアーも組まれ、同ツアーに参加した金澤さんの小学校時代の担任・田中正子さんは、「翔子さんを23年間見守ってきた。立派に活躍してくれてうれしい」と語った。
個展「金澤翔子 書の世界 〜A Letter for You〜」は26日までミッドタウン西57丁目の日本ギャラリー(日本クラブ7階)にて開催中。入場無料。
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