2015年6月22日 NEWS DAILY CONTENTS

歴史的建造物保存のため公聴会を 公正性と透明性を重視

 ニューヨーク市歴史的建造物保存委員会のミーナクシ・スリニバサン委員長は、認定作業が大幅に遅れている歴史的建造物95件の認定選考に関し、今秋より各建造物ごとに公聴会を開き選考を進めるとする新計画を発表した。
 発表によれば、各公聴会では利害関係者や学識経験者などから幅広い意見を聴きレポートを作成した後、委員による投票で決定を下すとしており、来年末には大部分の選考を終える予定だという。
 またスリニバサン委員長は、95件の建造物の詳細を同委員会のウエブサイトに今夏中に掲載予定であることも発表した。建造物はどれも最低5年は選考が滞っており、中には1966年の委員会設立直後から未決定状態の物件が26件ある。選考が滞っている原因としては、公聴会は開かれたものの保存を求める人々と、建造物の所有者や地元選出議員らの意見が対立しているためだとしている。
 ブルックリン区のブッシュウィックにあるスペイン・バロック様式建築のセント・バーバラ教会は1980年からリストに入っており、市民グループなどが熱心に指定を後押ししているが、教会側は修理費を負担できないとして指定には否定的だと表明している。

photo: Daily Sun

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