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長年頭痛の種となっている地下鉄が遅れる問題で、ニューヨーク州都市交通局(MTA)による問題の全面解決への道のりは遠いようだ。
このほど発表された調査結果によると、地下鉄全路線の遅延は2014年、50万件にのぼり、定刻通り運行されたダイヤは全体の74%と、13年の80.5%から減少した。地下鉄はすべての駅に定刻時間5分以内に到着することができれば正常運行とみなされるが、利用者は「ほぼ毎日、5〜20分遅れている」と話すように、ニューヨークの地下鉄は遅延が多いことで知られている。
なかでも、ダイヤが最も乱れる4番線においては、全体のわずか49.2%しか定刻運行をしていないことが分かった。一方で多くの利用客が「あまり遅れを経験したことがない」と話すL線は全体の93.7%が定刻運行をしているという結果が発表された。
しかし、この遅延問題に対しMTAは具体的な解決策を見い出せておらず、ことしの定刻発車目標数値を昨年の91.9%から75%に引き下げた。この低い数値目標には批判の声が殺到しているが、MTAは「実現可能な目標数値を掲げたまでだ」と説明している。また、「定刻運行を目指すより、ホームでの待ち時間を減らす方が全体的なサービス向上につながる。利用者の待ち時間減少に重点を置いていく」と述べた。
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