2015年8月24日 NEWS DAILY CONTENTS

ハーレムにバス専用車道 住民の反対押し切り

 マンハッタン区ハーレム125丁目のレノックス街とモーニングサイド街の間に、バス専用車道が今月末までに設けられることが分かった。
 昨年、バス専用車道があれば約30%の通勤時間短縮につながるという調査結果をニューヨーク州都市交通局(MTA)が発表した。そのため、ウエストハーレムのマーク・レビーン市議会委員は、ハーレムにも専用車道を設置するよう訴えてきた。「専用車道を設けることで渋滞を緩和し、大幅に通勤時間を短縮することができるだろう」とレビーン議員はあらためて主張し、バス利用者の「通勤にかかる時間が少しでも短縮されれば助かる」との声も多い。
 しかし、一車線をバス専用車道にすることで一般車が利用できる車線が減るため、同地区全体の渋滞状況は悪化するのではないかと、設置反対の声を上げている人も少なくない。自治体代表のヘンリエッタ・ライル氏は「3つの高速道路がハーレムに集まっている以上、専用車道の追加は、何の解決にもならない」と設置に難儀を示す。
 また、バス専用車道は渋滞を悪化させるだけでなく、停車中に出る排気ガスが大気汚染にもつながるのではないかと懸念されている。

JLaw45

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