飛行機の客室は冷え込みやすく、機内で配られる毛布に助けられた経験がある人も少なくない。では、到着後にその毛布を持ち帰ってもよいのか。旅行誌トラベル+レジャーが専門家の答えとその理由を紹介している。

機内用ブランケットは手頃な大きさのため「持ち帰りたい」との衝動に駆られることも。写真はイメージ(photo: Unsplash / Steve Long)

搭乗クラスにかかわらず「不可」

毛布の持ち帰りは、原則として「不可」だ。航空会社の多くは、機内の毛布や枕を繰り返し使う会社の備品として扱っている。航空会社と25年以上取引があったという旅行会社の幹部によると、持ち帰りが認められるのは、航空会社が使い捨て用品として提供した場合や、持ち帰ってよいと明示した場合に限られる。判断できなければ、降機前に客室乗務員に確認するのが確実だ。無断でバッグに入れても、ゲートで罰金を科されたり要注意人物として記録されたりする可能性は低いとされるが、許可されたことにはならない。

国際線の客室乗務員は、国際線では毛布を無料提供し、上位クラスほど高品質なブランド製の羽毛布団や掛け布団を用意していると説明する。ただし、クラスや品質にかかわらず、毛布と枕は機内に残すのが共通ルールだという。

洗濯は数日おき、汚れが目立ってから

衛生面は航空会社や路線によって差がある。再利用品は通常、便の終了後に回収され、業務用設備で洗濯される。元民間航空機パイロットで航空史研究者のダニエル・バブさんによると、長距離国際線の毛布は定期的に洗われる一方、短距離便では折り返し時間が短いため、毛布が便ごとに洗濯されず、数日間続けて再利用される場合もある。ただし、未洗濯の毛布を再包装しているかなど、具体的な運用は航空会社によって異なる。

また、密封袋から湿った毛布が出てきて、洗濯後に十分乾燥しないまま包装された可能性を指摘する専門家もいる。清潔さが気になる人は、毛布を顔の近くに掛けず、上着や大判スカーフ、持参した旅行用毛布を使うのが無難だ。