2016年3月16日 NEWS DAILY CONTENTS

生理用品を学校で無料提供  女生徒が安心して過ごせる学校生活に

 14日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、21日からニューヨーク市内の一部の公立学校で、女生徒向けに生理用品の無料配布が開始される。これまでも保健室に行けば生理用品を受け取ることができたが、今後は女子トイレ内に生理用品を保管する専用容器が取り付けられるため、女生徒が人の目を気にせず生理用品を利用できるようになる。
 同施策は2015年、クイーンズ区のジュリッサ・フェラリスコープランド市会議員がクイーンズ・アーツ・アンド・ビジネス高校で生理用品の無料配布を開始したことが始まり。家庭の経済的な理由で生理用品を手に入れることができない女生徒が多い現状を受けて、同様の取り組みが3月31日までには市内の25校に拡大されることが決まった。合計で1万人以上いる対象校の女生徒に生理用品が行き渡るようになる。
 同氏は「生理用品を適切に使用することで、感染症などのリスクを下げることができる」としており、「家庭の経済状態に左右されることなく、全ての女生徒が安心して授業に集中できる環境を作ることが重要だ」と述べている。また、プロジェクトの一員である市教育委員会のエリザベス・ローズ委員長も、「生理用品は全ての女生徒にとって欠かせないものだ」と、施策を後押ししている。
 女生徒からも、「必要な時に気軽に生理用品を受け取ることができるので便利」と好評を得ている。

RELATED POST