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壇上で「一人ひとりの声を届けるために投票しよう」と訴える、コレマツの娘のカレンさん(photo: Yuriko Anzai/本紙)
ニューヨーク市の新しい記念日「フレッド・コレマツの日」制定(1月26日本紙既報)を記念し、ニューヨーク大学で同月30日、式典と討論会が行われた。コレマツ(1919-2005)は第2次世界大戦中の日系人の強制収容は憲法違反だと訴え続けた日系2世。
壇上ではアジア系学生団体のメンバーや日系人団体幹部らがコレマツの功績を紹介。ダニー・ドローム市議(民主)も登壇したパネルディスカッションではトランプ政権の排他的な移民政策を背景に、現在の米国での人種差別の実態を例に挙げて討論した。
コレマツの娘のカレンさんは壇上で「(市でのコレマツの日制定は)日系だけでなく全ての移民にとっての重要な節目。今の米国でも当時と同じことが起きている。フレッドの志を引き継いで、社会的正義のために闘い続けよう」と熱く語った。他州でも制定を呼び掛け、連邦記念日にできるよう活動を続けるという。
友人に誘われて来たという中国系米国人、エバリン・ンさん(24)は「町で『お前の国に帰れ』とののしられても、差別されることに慣れてしまって疑問視すらできず、反論しなかった。これからは声を上げていきたい」と話した。
約300人収容の会場はほぼ満員だった。

マンハッタン区のゲール・ブルーワー区長(民主)から「宣言書」を受け取り、記念撮影に応じるコレマツの娘のカレンさん(右)(photo: Yuriko Anzai/本紙)
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