ワシントン州シアトル中心部のシアトルセンター(スペースニードル付近)で7月26日午後6時ごろ、銃撃事件が発生。その場にいた3人が死亡、2歳の男児を含む4人が負傷した。事件当時、会場では大規模な食の祭典「バイト・オブ・シアトル」が開かれ、多くの来場者でにぎわっていた。ストリートフェアやコンサートなど大勢の人が集まる場所で銃撃事件に巻き込まれた際、どうやって自分の身を守るかをまとめた。

銃撃事件が起きたシアトルセンター(CBS NewsのYouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=VTS7BH3DQ8Mからスクリーンショット=2026年7月27日)

連邦捜査局(FBI)が公式に示しているアクティブシューター事件への基本行動指針は「Run(逃げる)→ Hide(隠れる)→ Fight(抵抗する)」だ。順番は状況次第だが、戦わず、まず現場から離れることを優先する。

逃げる 

銃声らしい音を「花火だろう」と確かめに行かない
音や犯人から離れる方向へ、すぐ移動する
荷物や買い物を置いて逃げる
正面入口だけでなく、非常口、店舗裏口、脇道も使う
犯人の撮影したりSNSに投稿したりしない
いったん避難したら、家族や荷物を探しに戻らない

※屋外イベントでは、群衆と同じ方向へ無条件に走ると、将棋倒しになることがある。周囲を確認し、安全な別の経路があればそちらを選ぶ。子ども連れの場合は、手や腕を強くつなぎ、「止まらず一緒に走る」と短く指示する。

逃げられなければ隠れる

犯人から見えず、銃弾も通りにくい場所を選ぶ
コンクリート壁、太い柱、建物の角、車のエンジン部分などを利用する
店内ならドアを施錠し、机や棚で塞ぐ
照明を消し、窓やドアから離れる
携帯電話は着信音だけでなく、バイブレーションも切る
全員で静かにし、SNSのライブ配信や位置情報投稿を避ける

※カーテン、植え込み、テーブルなどは「姿を隠す」ことはできても、銃弾を防げるとは限りらない。可能なら、硬く厚い物の陰を選ぶこと。

抵抗は最後の手段

複数人なら一斉に行動する
椅子、消火器、バッグなど周囲の物を利用する
物を投げる、視界を妨げるなどして逃げる機会をつくる
中途半端に止まらず、犯人を動けなくすることに集中する

※犯人が目前に迫り、逃走も籠城もできず、命が危険な場合に限定。抵抗は、「犯人を取り押さえる」という意味ではなく、逃げ道が完全にない場合の最終手段と考えよう。

安全になってから911コールする 

電話では、分かる範囲で以下の事項を伝える。

現在地と発砲場所
犯人の人数、服装、特徴、武器の種類
犯人が逃げた方向
負傷者のおおよその人数

※情報が不確かなら、推測で言わず「分からない」と伝えること。

警察が到着したら

警察は、一般客と犯人を瞬時に識別できない。

手に持っている物を置く
両手を上げ、指を開いて見せる
警察官へ駆け寄ったり、急に指を差したりしない
大声で質問せず、指示通り移動する
最初の警察官は負傷者を通過する場合がある

※最初の部隊は犯人の制圧を優先し、救護は後続部隊が担当する。

普段から会場に入った際に「出口を二つ確認する」「家族とはぐれた場合の集合場所を決める」「子どもに“音がしたら親から離れない”と教える」を守れば、初動が早くなる。