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規制薬物を闇ウェブを通して販売し、その収入を仮想通貨で決済しマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、マンハッタン地区検事局は16日、ニュージャージー州在住のチャールズ・アンダーソン容疑者(44)ら男3人を訴追したと発表した。同州史上最大量の規制薬物を押収したという。
発表によると、アンダーソン容疑者は特定のソフトがないと閲覧できない「ダーク(闇)ウェブ」上で2つのページを運営。筋弛緩薬の一種「ザナックス」の偽造錠剤を何万錠にもわたり販売した疑いがある。顧客は全米43州に点在。収益をビットコインでプリペイドカードに振り込ませた。洗浄された資金は約230万ドル(約2億5750万円)に上った。同州内やマンハッタン区の現金自動受払い機(ATM)で資金を引き出していたという。
同検事局が押収したザナックス偽造品はおよそ42万から62万錠で、ニュージャージー州史上最多。合成オピオイドのフェンタニルを加えたヘロイン500袋も見つかった。ニューヨーク南部地区検事局の捜査員が2017年、ATMから100万ドル近い現金が引き出されるのを不審に思い、捜査を始めたという。
同検事局が闇ウェブ上の違法販売を摘発したのは今回が初めて。サイ・バンス地区検事長は「ダークウェブでの犯罪行為でも、われわれなら摘発できる(甘く見るな)」と警告した。

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