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シェフでフードジャーナリストのアンソニー・ボーデインさんがCNNの番組収録中のフランスで61歳で自殺したのは昨年の6月8日。amニューヨークは10日、ニューズデーが2000年5月にボーデインさんに行ったインタビューをもとにその人柄をしのんだ。
ボーデインさんを一躍有名にした著書「キッチンコンフィデンシャル」は、幼い頃に家族で父親の故郷、フランスにクルーズ旅行をした思い出から始まっている。船で出された冷製スープは「私が最初に舌鼓を打った食事」と、ボートの上で引き揚げたばかりの生ガキを食べたときのことは「忘れることのできない至福のひととき」だったと回顧。ボーデインさんがシェフを志したのはこの瞬間だったという。
マサチューセッツ州プロビンスタウンの料理店の皿洗い係を振り出しに、マンハッタン区パーク街の高級フランス料理店、ブラッセリーレアールの料理長にまで上り詰めた。しかし一方で「乱交、酒、麻薬やり放題」の無頼な生活を続けた。「切り傷、火傷、包丁だこは勲章」と意に介さず、包丁で誤って指を切ったときはレモンを絞って消毒し、肉の脂身を巻いてばんそうこうの代りにした。
「炭火で焼いたカブトムシを食べたい」などと大胆なことを言いながらも、「臆病」を自認。チャイナタウンで生きた鶏をさばくのを目の当たりにして激しく動揺し、「次からは電話で注文する」と首をすくめたという。合掌。

ボーデインさん=2006年(photo: WNYC New York Public Radio)
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