2020年3月27日 NEWS DAILY CONTENTS

現金を引き下ろす必要なし 預金保険下の預金は安全、虚偽広告に注意

 ニューヨーク市内の銀行から多額の現金を引き下ろすニューヨーカーが増えている。マンハッタン区ミッドタウンでは100ドル紙幣が一時的になくなった支店もあった。
 連邦預金保険公社のマックウィリアムズ会長は「銀行の預金は安全。現金をかき集めるのは、トイレットペーパーを買いだめするのと同じ」と強調する。同公社は銀行が破綻した場合に預金を1人最高25万ドルまで保証している。職員の安全を考慮し、営業時間を短縮したり対面業務を自粛したりしている支店もある中、現金自動預払機(ATM)は稼働を続けている。ムニューシン財務長官は今週、現金輸送に携わる職員も生活に不可欠なインフラの1つと認識していると表明した。WNYCが26日、報じた。
 「ハリケーンや地震のように停電しているわけではない。多額の現金を持っていて、強盗に押し入られたらどうするのか」と警告するのは金融サービス業者、バンクレートの主席財務アナリスト、グレッグ・マクブライドさん。「連邦預金保険で守られている口座の預金を失った人はいまだかつていない」と指摘。危機下では、銀行口座が差し押さえられるといった虚偽の広告にも注意するよう呼び掛けている。

Tax Credit(www.flickr.com/photos/76657755@N04/)

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