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連邦裁判所は8日、新規採用試験の内容が人種差別の観点から公平でないと判断された問題で、ニューヨーク市消防局(FDNY)に対し繰り越し給与として1億2800万ドルの支払いを命じた。各原告が受け取る金額は、公聴会を行った後に決定するとのこと。
同件は1999年および2002年に実施された採用試験の内容が人種的少数派グループにとって不利な内容になっているとし、黒人およびヒスパニックの志願 者らが訴訟を起こしたもの。ニコラス・ガラフィス連邦判事は、これら2度の試験が公平なものであれば、300人以上の黒人およびヒスパニックの志願者が採 用されていたと判断した。
しかし、個々の原告が受け取る金額については、試験後にFDNYに採用された、もしくは別の仕事に就いた志願者など状況により異なるため、最終的に支払う賠償金額は、判事により提示された1億2800万ドルを大幅に下回ると見られている。
一新された採用試験は今月開始予定で、6万1000人の志願者が数千の採用枠を競うとのこと。このうち黒人およびヒスパニックの志願者はともに23%を占める。
また、今年度の採用試験志願者数は前回の2007年と比較して全人種でおよそ3倍に増加しているほか、女性志願者数も3481人と前回の3倍となった。
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