2012年4月11日 NEWS

地下鉄の利用者が急増 – MTA

地下鉄の利用者が急増〝安い・簡単・早い〟が鍵

 2011年度、地下鉄の利用者が記録の残る1950年以降で最も多かったことがこのほど、明らかとなった。

 地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)広報のアダム・リスバーグ氏によると、地下鉄利用の上昇に伴い、市バスの利用者は近年、激減しているという。

 この減少について同氏は、「混雑するニューヨークの街において、地下鉄は最も安く、簡単に、そして素早く移動できる画期的なツール」と分析。渋滞などに巻き込まれず、スムーズに目的地へ移動できる手段として、市民や観光客に幅広く利用されていると説明する。

 景気後退に伴い、MTAは2010年に路線変更やサービス削減などを強いられる変革期を迎えたが、より便利になったと新サービスを高く評価する声も多数聞かれる。

 特に、路線を大幅に変えたM線の利用率は飛躍的に伸び、これまでL線だけを頼りにしていたブルックリン区北部の住民などは代替線としてM線を利用するようになっている。

 また、ジョン・F・ケネディ空港近くにオープンしたカジノ施設の影響もあり、Q線の利用率も大幅に増えた。

 11年度に市内で最も利用数が多かったのはタイムズスクエア駅で、10年の5442万2797人から6060万4822人にまで上昇した。2番目に多かったのはグランドセントラル駅で、週末の利用率はユニオンスクエア駅が最多だった。

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