夫の政界復帰に躍起 性的スキャンダル議員の妻

 ネット上で不適切な写真を女性に送ったことでスキャンダルとなり辞職したニューヨーク市ブルックリン区およびクイーンズ区選出の元下院議員アンソニー・ウィーナー氏(民主党)の妻ヒューマ・アベディン氏が、夫の政界復帰に躍起となっていると米誌ニューヨークポストが伝えている。

 ウィーナー氏は下院議員在職中、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を用いて女性に卑猥なテキストメッセージや自身の下半身の写真を送っていたことを認め、2011年6月に辞任して以来、政界から遠のいていた。だが、ヒラリー・クリントン米国務長官の側近として秘書的役割を担う妻のアベディン氏が夫の再起を期待し、単独独占取材に応じるよう勧めていると言われている。しかし、ウィーナー氏は政界への復帰についてコメントを避けている。

 アベディン氏はクリントン氏のお気に入りで、同氏と親密な関係を築いていることから、クリントン氏の夫であるビル・クリントン元大統領を習い政界復帰を目指す構えだ。

 クリントン元大統領を巡るセックススキャンダルが1998年に世間に明るみになった際、同氏が60分間の単独会見を開き胸中を吐露したことや、自叙伝を出版して国民の信頼回復を図った例に習い、ウィーナー氏もすべてを清算し政界に戻り、13年のニューヨーク市長選に挑みたいのではないか、とする見方が強い。

 ウィーナー氏とアベディン氏は10年7月に結婚し、11年12月に長男が誕生している。