レゴで作られた「インクレディ ブル・ハルク」の模型に興奮する来場者ら=同
日米のサブカルチャーが一堂に会す「ニューヨーク・コミックコン(通称コミコン)」が12日、マンハッタン区のジャコブ・ジャビッツセンターで開幕した。 14日までの期間中、同地に留まらず各地でさまざまな関連イベントが催されるなど、ニューヨークがサブカル一色となる。
7回目となる今回は、約1600社が出展。3日間の来場客数は、昨年を上回る11万5000人に上る見通し。
大会を運営するリード・エキシビションのランス・フェンスターマン氏によると、ニューヨーク大会はサンディエゴ大会に次ぐ全米2番目の規模を誇り、市に与える経済効果は6000億ドル以上。入場券も毎年完売する盛況ぶりだ。
「いわゆる“オタク”と言われる人々の情熱はすごい」とフェンスターマン氏。「好きなアニメ作品やキャラクターのコスチューム、グッズなどを熱心に買い集め、高額を費やす人が多い。オタク層が広まりつつあるからこそ、サブカル業界は今後ますます拡大していくと確信している」と語る。
同大会の見どころは何と言っても、人気声優や漫画家など、約700人のゲストを招いた特別イベント。憧れの著名人と交流できる機会として、各イベントには多くのファンが殺到する。また、思い思いのコスチュームを披露するコスプレ大会も目玉となっており、毎年、白熱のバトルが繰り広げられている。
キャプテンアメリカに扮して来場したコスプレマニアの男性客は、「ヒーローものから野菜のかぶりものまで、40着は持っている」といい、「コスプレすることで、普段の生活で溜まったストレスを発散している」と話す。また、アニメオタクを公言すると周囲からは敬遠されがちだが、「ここに(コミコン)来れば、業界の最新情報が手に入るだけでなく、同じような趣味を持った仲間にたくさん出会えるので嬉しい」と笑顔を覗かせた。
詳細は、www.newyorkcomiccon.comを参照。
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