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ニューヨーク市内におけるストーカー被害の増発を受け、ブルックリン区の地方検事事務所では取り締まりを強化している。
同事務所性犯罪課のワンダ・ルシベロ課長によると、女性が犠牲となる殺人事件のうち、約75%が知人男性による犯行で、その大半がストーカー行為がエスカレートし殺人に至ったものだという。ルシベロ氏は、「ストーカーが非常階段をよじ上り、(女性の)自宅アパートの寝室に侵入したり、被害者の職場に突然現れたりするケースがある」と例を挙げた。
またブルックリン区在住の20代女性は、地方紙メトロ・ニューヨークの取材に対し、近所に住む男からストーカー被害を受けていると警察に訴えても真剣に取り合ってくれず、何度も繰り返し被害届を出した後にようやく犯人逮捕に乗り出してもらえたという。
同事務所ではことしに入り、毎月約50件のストーカー行為に対する起訴状を受理してきた。前年同時期の40件を大きく上回っており、同氏は「世の女性にストーカー被害が増えていることを伝えることで、しっかり対策してもらいたい」と注意を促した。
ルシベロ氏は、ストーカー被害を食い止める上での問題点の一つに、ソーシャルメディアの台頭により、女性の居場所や行動、交友関係などの個人情報をストーカーが入手しやすくなったことを挙げている。
ストーカー被害を未然に防ぐために
◦加害者に悟られること無く親しい知人に助けを求めることのできるスマートフォン対応の犯罪防止アプリ「Circle of 6」などを活用する。
◦ストーカーからの連絡や接触、傷害内容を記録し保存する。
◦電話番号を変えるのはストーカーを触発し、ストーキング行為をエスカレートさせる可能性があるので注意が必要。
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