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ニューヨーク市警察庁(NYPD)はこのほど、11月のニューヨーク市内の治安情勢に関する報告内容を発表。これによると、ハリケーン「サンディ」によって大きな被害を受けた一部地域の犯罪率が前年同期比2倍以上となっていたことが判明した。
通常は比較的犯罪率の低いクイーンズ区ロッカウェーやブルックリン区とスタテン島の一部エリアでも住宅や小売店舗の倒壊が著しく今も無人状態が続いているため、不法侵入や窃盗の被害が多発している。
このため、NYPDは巡回ヘリコプターやパトカーを増加し、暗い地域には照明灯を設置するなどして被災地の安全対策を強化している。
同月のニューヨーク市全体の重犯罪発生率は前年同期比3.3%増だったが、被災地となったクイーンズ区ベルハーバーとブリージーポイントを含む第100管轄区域では131%増、最近の1週間に限定すると237%増だった。
18カ月前に同区域の署長に就任したスコット・オレクサ警視は、犯罪率急上昇の背景には、住居・店舗侵入窃盗の急増があると分析する。同区域内の11月の住居・店舗侵入窃盗率は前年度比1200%増で、5%から65%に跳ね上がった。
ファーロッカウェーを管轄する第101管轄区域でも住宅・店舗侵入窃盗事件の発生率は前年度11月の7倍となり、8%から57%に急上昇した。
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