スクールバスストライキで 保護者も困惑 NY市 急場をしのぐ送迎方法に頭を痛める

 ニューヨーク市内を運行するスクールバスの運転手と補助員8000人以上が15日の朝6時にストライキに入ったが、その前日、スクールバスで通学している約15万2000人の生徒の保護者たちは、急場をしのぐさまざまな送迎方法を考え出した模様だ。

 送迎方法は、公共バスやカーサービスを利用したり、近所に住む子どもたちを車に相乗りさせたり、保護者同士が当番制で地下鉄を利用して子どもたちを引率したり—とさまざま。
 スタテン島のグレイトキルズに住む3児の母親であるタティアナ・ファンシュテインさん(32歳)は、ベイテラスにある第50学区の公立学校へ6歳と9歳の息子たちを送るため、3歳の幼児もベビーカーに乗せ、混雑が予想される公共バスを利用する予定だと言った。
 午後にはまた、3歳児を乗せたベビーカーを押して公共バスに乗って息子たちを迎えにいく必要があり、ファンシュテインさんは、「スクールバスのストライキは、非常に不便。私たちの生活が壊れるので、早くスクールバスに戻ってきて欲しい」と嘆く。

 ニューヨーク市教育局はカーサービス代金の負担を1日2回までとしているため、金銭面はもちろん、日中に職場を離れることが難しく子どもを迎えに行くことができるのかを心配する保護者も多い。
 教育局の発表によると、通常スクールバスを利用する生徒と、特殊教育プログラムに通う生徒または幼稚園から2年生までの生徒の保護者にはメトロカードが支給される。公共機関を利用することのできない生徒の保護者には、費用の全額ではないが還付金が支給される予定。

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