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喫煙が人体にもたらす危険性について長年さまざまな研究が行われているが、喫煙が健康に及ぼす壊滅的損害の新たな証拠がこのほど判明したと、22日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンが掲載した。
新たに発表された論文の研究結果によると、長期にわたり喫煙すると、寿命は平均10年短くなることが分かった。だが今回、禁煙の時期によって、早期死亡のリスクを幾分か低減することができることが判明。禁煙時期は早ければ早いほど良く、例えば35歳までに禁煙すれば、喫煙を続ける人に比べて寿命は平均10年長くなり、50歳では6年間長くなるという研究結果が出た。
同研究では米政府が1997年以降、20万人以上の米国市民を対象に実施した追跡調査のデータを分析した。喫煙と寿命に関する研究は80年代から度々行われてきたが、喫煙の開始時期や喫煙習慣の変化、たばこのタール含有量の減少や医学の発展などに伴い、現代の喫煙者とかつての喫煙者を比較した場合、平均寿命に変化があるかどうかは明確になっていなかった。
また現在の成人喫煙率は20%で1960年代の40%から大幅に下がっており、喫煙歴のある人の半数以上が禁煙したことで、研究者らは禁煙開始年齢による寿命への影響を分析することも可能になった。
更に、喫煙による健康リスクや死亡率は男女で変わらないことも分かった。
米疾病管理予防センターのティム・マカフィー博士は、「喫煙が健康に悪いことは周知の事実だが、この調査結果により喫煙の恐ろしさをより具体的にイメージ付けた」と、新発見の重要性を強調した。
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