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全米が注目する米プロフットボール(NFL)の優勝決定戦「スーパーボウル」。莫大な金額が投じられると言われるハーフタイムショーやテレビコマーシャル(CM)も同イベントの見どころとなっているが、ことしも3日の開催に先駆け、多くの企業が特別CMを公開し、話題となっている。
数年前まではイベント当日まで各社の新CMはベールに包まれてきたが、ことしもフォルクスワーゲンやセンチュリー21、タコベル、メルセデス・ベンツなど世界の大手企業が早くも全貌を明かしている。
また、同日の試合放映中のCM枠を購入した30社のうち約半数が、ティーザー広告を用意していると、AP通信社が伝えている。
人気動画サイト、ユーチューブの産業開発担当であるスージー・ライダー氏によると、2012年にイベントに先立って公開されたCMは、同サイト上で910万回の視聴回数を叩き出したのに対し、当日に解禁されたものは130万回に留まるという結果が出た。イベント直前にはファンらの熱気が一気に上昇するため、このような費用対効果の期待できる“フライング公開”を取り入れる企業が近年、急増しているという。
毎年、スーパーボウルのCM枠は1本30秒で平均370~380万ドルと非常に高額で、各企業はなるべくインパクトの強い内容を盛り込んだり、視聴者参加型のものを採用するなど、趣向を凝らしている。
例えばアウディは3パターンのCMを用意し、ユーチューブ上で最も再生回数の多いCMを当日に放映するという手法を導入している。
各社のアイデアと戦略が詰め込まれ、米国の“今”を垣間見ることのできるスーパーボウルだけの特別CM。試合だけでなく、さまざまな角度から楽しめそうだ。
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