2013年3月13日 NEWS

女性初のNY市長、誕生なるか クイン氏が出馬表明

 今秋行われるニューヨーク市長選挙にかねてより立候補することが噂されていた、同市議会議長のクリスティン・クイン氏が10日、自身の短文投稿サイト、ツイッター上で出馬する意向を表明し、選挙運動を開始した。同氏が選出されれば、同市初の女性市長、そして同姓愛者であることを公にしている初めての市長が誕生することになる。
 同氏はツイッターにリンクしたビデオの中で、出馬動機について「世界で一番素晴らしいこの都市を愛しているから」と語り、同日午後には市内各所をまわり、通行人や飲食店従業員らにあいさつした。

 クイン氏は1999年より市議会議員を務め、2006年に現職に就任。50人の議員を先導してきた。これまでに、電化製品製造業者に対し自社製品のリサイクル回収を義務化する条例や、無職の求職者に対し雇い主が差別することを禁止する条例などを成立させている。

 現市長のマイケル・ブルームバーグ氏はクイン氏を支持すると予測されている。そのため、クイン氏との争いが予想される民主党議員候補者の中には、中産階級及び労働者階級の市民らの訴えを蔑ろにした過去のある現市長の影響を受け、両階級の生活改善への取り組みを軽視するのではないかと、指摘する声も聞かれる。
 だがクイン氏は出馬表明の際に、市長になり中産階級の市民のために闘うことを宣言している。

 市長選の民主党予備選は9月に、本選は11月に行われる予定。

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