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米連邦捜査局(FBI)は10日、米国内でのテロ攻撃を計画した疑いで先月逮捕されたカナダ在住の男を「洗脳」したうえ、米国でテロ攻撃を行うために不法入国を企てたとして、チュニジア人のアハメド・アバシ容疑者(26歳)を逮捕していたことを明らかにした。同容疑者は入国後、細菌を使ったテロ攻撃で10万人もの人を殺害する計画を立てていた。
アバシ容疑者は先月、ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港で米国に入国しようとした際に、FBIに拘束された。同容疑者は先日、ニューヨーク市発トロント行きのアムトラック鉄道にテロ攻撃を仕掛ける計画を立てた疑いでカナダ警察当局より逮捕されたカナダ在住の男2人らと共謀していたことも判明している。
FBIはおとり捜査官をアバシ容疑者に近づけ、容疑者の動向を追跡していた。容疑者はおとり捜査官が経営する偽会社に雇用されているように見せ掛け、米国の就労ビザや永住権を取得しようとしていた。移住後は、さらなるテロ攻撃のための新たな「人材」を探す計画だったという。
また同容疑者は、ニューヨーク市で逮捕されたカナダ在住の男らと密会した際に、米国内で空気中や飲料水に細菌を撒布し、10万人を殺害する計画を提案していたことも分かっている。さらに、アルカイダ系のテログループや、シリアのイスラム勢力に資金や武器を提供したいと語っていたという。
鉄道テロを共謀していた男らは、アバシ容疑者に洗脳された後、国外でテロ訓練を受けていたことも明るみに出ている。
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