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次期ニューヨーク市長選の有力候補と目されているクリスティン・クイン市議会議員は14日、市内にあるバーナード女子大学で講演を行い、過去に拒食症とアルコール中毒に苦しんでいたことを明かした。
クイン氏は女子大生らを前に、「16歳の時に母親が末期がんで倒れたことをきっかけに、拒食症とアルコール中毒に苦しむ日々が始まった」と語った。同氏は当時を振り返り「とてもつらい時期だった」と述べ、言葉に詰まる場面もあった。また、拒食症などの摂食障害について「社会が抱える非常に大きな問題のひとつだが、これまであまり語られてこなかった」と指摘した。
クイン氏は同性愛者であることを公言しており、昨年、長年のパートナーで同じく十代で母親を亡くした女性と結婚したことが大々的に報じられた。その際、妻を亡くしたばかりの男性から「若くして母親を亡くした女性たちが幸せをつかむ様子を見て、自分の娘たちの未来に希望が湧いた」という内容のメールを受け取り感激したことを明かし、この経験から同じ障害に苦しむ人のためにも自らの過去を語る決心を固めたと語った。
しかし、クイン氏の告白に対するニューヨーク市民の反応はさまざまで、有権者からは「同情を呼んで票を集めようとしているように見える」という声も上がっている。一方で、バーナード大に通うシモン・ソバース氏は講演後、「正直で勇気のある行為だと思う」と感想を述べたうえで、「クイン氏に投票するかどうかは別の問題」だと語った。
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