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非営利団体ワールド・トレードセンターズ・アソシエーション(WTCA)に多額の使用料を支払い、「ワールド・トレード・センター(WTC)」の名称を使用しているニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)が、四半世紀以上前に、同名称権をわずか10ドルでWTCAに売却していたことが明らかとなった。ニュージャージー州の地方紙ザ・レコードが、8日報じた。
同紙が情報公開法に基づき入手した契約書によると、同局は1986年、当時、重役だった故ガイ・トゾーリ氏が退職する1カ月前に、同氏運営のWTCAに同名称権を売却していた。その後、WTCAは世界100カ国以上でWTCの名称を商標登録し、使用に際し初回金20万ドルおよび年間費として1万ドルを徴収している。
税記録によると、ことし死亡した同氏は09〜11年の間に、年間11万3000ドルの公的年金以外に総額170万ドルの報酬を得ている。同局は名称使用に年間1万ドルを支払っているが、これには新WTC内で販売予定のグッズの名称使用料も含まれており、グッズ販売により年間2300万〜2800万ドルの収益が見込まれている。
WTCAは名称使用料を受け取る代わりに、年間賃料約58万5000ドルと推定される新WTC内の事務所スペースを、PAに無料で貸し出すオファーを提示している。
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