最近では病気による抜歯や欠損で、高齢者だけでなく30代や40代といった世代でも総入れ歯を使っている人がいる。古くから使用者の悩みや不満は尽きなかったが、現代のハイテク技術でそれらを解決できるクリニックがある。イーストリバーを臨むウォーターフロントにある「ウオーターサイド・デンタル・ケア」の古山ジーン先生に、最先端技術で作る総入れ歯について話を伺った。
2回の通院で総入れ歯完成
NYでも数少ない最先端技術を導入
いつも笑顔の古山ジーン先生
しかし同クリニックでは、2回の通院で患者一人ひとりにぴったりと合うものを作ってくれる。それは、コンピューターを使用した義歯技術で世界的に有名なDENTCA社と提携しているからであり、このシステムをニューヨーク内で取り入れているクリニックは、数える程しかない。
日本で暮らしていた経験から日本語を話せるようになり、今では多くの日本人の患者を抱えるようになったという古山先生は、製作に使用する型や材料を見せながら「昔は作るのに時間がかかって大変だったけれど、今ではとても楽になった」と微笑む。
負担少なく正しい噛み合わせを実現
同クリニックでは、初回の診察時にDENTCA社が開発した特殊な型で歯型を取ることで、製作に必要な情報を一度で正確に得ることができる。これにより患者の負担を減らし、製作時間を大幅に短縮している。従来の型とは異なり、奥歯部分を簡単に取り外すことができるように工夫されているため、特に重要な唇、頰、噛み合わせの位置、口が開く大きさなどを詳しく計ることが可能に。また、患者が痛みや不満を感じることなく使い続ける上で、とても大切な要素である〝正しい噛み合わせ〟が以前より簡単に分かるようになった。
従来よりも正確な歯型がとれる
一人ひとりの骨格に合わせて自然な仕上がりに
取った歯型は立体的にスキャンし、それぞれの骨格に合わせて、コンピューターが歯一本一本で異なる歯茎に入る部分の深さ、歯の角度や向きを計算して作る。自然に見える歯の向きや歯並びにするための調節も可能であり、見た目も本物の歯や歯茎に近く、口元に馴染む美しい仕上がり。歯型を取ってから、2週間ほどで完成する。素材はプラスチックで昔よりも全体的に薄く、軽くなったにも関わらず強度は増し、患者にとって使いやすいものとなっている。
本物のような仕上がり
同クリニックでは、まず製作を始める前に口腔がんなどの検診を含めた診察とレントゲンで下顎の骨の状態を調べる。顎の骨の高さや厚さ、残っている歯の本数や抜歯から経過した年数など、患者一人ひとりの状態を徹底的にチェックしてくれる。
昔に比べて年齢問わず多くの人が総入れ歯を使用するようになり、より使いやすさと口元への馴染みが求められるようになった。患者それぞれに合ったものを短期間で作ってくれるクリニックの存在は嬉しい。古山先生は「使い始めようと考えている人や、使用していて悩んでいる人は気軽に相談して」と笑顔で語った。
*個人差があります
Waterside Dental Care
10 Waterside Plaza,NYC
☎212-683-6260
www.laserdentistnewyork.com
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