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不法移民に対する強制帰国措置が増加している米国で、移民裁判所のコンピューター・システムに問題が発生し、裁判の進行に遅れや変更が出ていることが判明した。
米国土安全保障局の内部関係者が明らかにしたところによると、今月12日、全国の移民裁判所をつなぐコンピューター・ネットワークで、5台あるサーバーすべてが停止するなどの異常が発生した。
これにより、電子データへのアクセスができなくなったことから、裁判は紙の書類やペン、カセットレコーダーなどの記録手段を使って行われることとなり、進行に著しい遅れが出ている。
中には、不法滞在で拘留されていた人の履歴の確認ができないことから強制帰国の判決が保留となり、監視付きの条件でいったん釈放されるなどのケースも出ているという。
情報筋によれば、故障したサーバーはバージニア州フェアファックスにあり、修復に必要な部品が現地に到着するまでに少なくとも2週間を要する見込みだという。
移民法の専門家は、今回のシステムの不具合により、一部の不法滞在者が適正手続きの実施を理由に釈放される可能性も出てくると指摘している。
移民税関管理局の広報は、「移民裁判所ではデータ管理のための代替的な手段を確立しており、引き続き裁判を実施していく」とコメントしている。
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