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米電子商取引イーベイと英競売大手サザビーズが14日、オンライン・オークションで提携すると発表した。
両社は共通のオンライン・プラットフォームを構築し、絵画などの芸術品や骨董品・収集品を販売する予定。今秋から、サザビーズのニューヨーク本社で行うオークションのライブ映像をイーベイのウェブサイト上で配信し、世界のどこからでも見られるようにするという。
両社は提携が軌道に乗ればさらに提携範囲を拡大することも考えており、ネット上のみのオークションや従来のオークションのライブストリーム放送も提供する予定だ。
両社の提携により、イーベイの1億4500万人の顧客が、サザビーズのオークションに参加できるようになる。
両社が提携するのは、実は今回が初めてではない。2002年にも同様の戦略提携が結ばれたが、わずか1年で失敗に終わった。関係者は今回の提携に関し「この数年間で市場が変化しており、新たな提携を進める機が熟した」と意気込みを示した。
サザビーズが今回の提携に踏み切った背景には、 「物言う投資家(アクティビスト)」として知られるダニエル・ローブ氏の存在がある。提携発表の数カ月前、同氏はサザビーズの経営に関し「まるで早急に修復作業が必要な絵画のように時代遅れなビジネスモデル」と批判し、オンライン販売戦略の再構築を迫っていた。
さらに、競合である英クリスティーズの影響も少なからずある。2社は熾烈な競争関係にあり、近年はクリスティーズがより大きな市場占有率を保持している。同社は5000万ドルを投資し、インターネット・オークションにより力を入れると発表した。
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