NYコミコン、大人気 主催者の嬉しい悲鳴と課題

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マンハッタン区ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで9日より開幕中の「ニューヨーク・コミコン(New York Comic Con)」が大盛り上がりを見せ、ことしも順調に来場者数を増やしているが、主催者は人気ゆえの課題とも向き合っている。
 当初はコミックやSF・ファンタジー映画などが中心だったが、年を追うごとにその幅を広げ、ファンの数を拡大してきた。ことしのチケット15万1000枚が、販売からわずか数時間で完売。チケットを入手することが難しくなっており、主催者にクレームが入っているという。
 2013年にコミコン関連がアメリカにもたらした額は、約6億ドル。14年のニューヨーク・コミコンは、昨年の売り上げの40%増を見込んでいるという。しかし、ニューヨーク・コミコン主催者が直面する課題は単に規模や入場者を増やして利益を得ればよい、というシンプルなものではない。
 昨年の時点で、来場予定者の13万3000人はジャビッツセンターの収容人数のキャパシティを超えてしまっている。また規模拡大に関しては、一部の文化の理解者だけのイベントだったものが、メジャーなイベントになることで、イベントの主旨や様相が変わってしまうという批判が常につきまとうのだという。
 2006年より始まったニューヨーク・コミコンは、東海岸最大のポップカルチャーイベントとなるまでに成長した。ことしは、今月12日まで4日間にわたり開催される。