Wビレッジのレストランに発煙弾 ライバル店マネージャーは関与を否定

 10日午後5時頃ウェストビレッジのレストランBar Pittiに発煙弾が投げられた事件について、長年同店とライバル関係にあるレストランDa Silvanoのマネージャーが関与を否定している。
 ニューヨーク市警察(NYPD)が公開した防犯カメラの映像には、野球帽をかぶり星条旗柄のジャケットを羽織った男が地下から路面の扉を通じて地上に現れ、発煙弾を店内に投げ込んだ後、再び地下に逃げ込む姿が映されていた。けが人はいなかったものの、男は発煙弾を投げ込む前にBar Pittiの様子をうかがうような姿も見せていた。使用されたイギリス製の発煙弾はアマゾンなどで販売されており、簡単に手に入れることができる。NYPDは現在ウェーブのかかった金髪で20代前後の白人男性を捜査中だ。
 Bar Pittiのジオバーニ・タグノージ氏とDa Silvanoのシルバーノ・マルケット氏は1992年に共同でBar Pittiを開店したが、利益やミートボールのレシピをめぐって揉め、二人の仲には亀裂が生じていた。しかし、マルケット氏の妻、マリッサさんは「通りすがりの狂った男による犯行」とし、マネージャーのアレッシオ氏も「オーナー同士の不和は知っていたが、もう過去の話だ」と述べている。
 NYPDは未だ正式な発表は控えているが、今回の事件にライバル争いは無関係だとする見解を示している。