リッツタワーが隣のビルを提訴 景観損ねるスパ建設は中止を

 高級高層マンションとして知られている57丁目とパーク街にあるリッツタワーが、近所のガレリア・ビルディング内で現在建設中の人気スパチェーン、キャッスルの施設が住民の暮らしを妨害しているとし、同ビルを提訴した。
 4LDKの部屋がおよそ360万ドルする同マンションは、1974年に結ばれた82.35フィート以上の建物の建設を禁止する地役権の基、住民への制限のない自由な自然光、空気及び景色を守ってきた。しかし、現在建設中のスパに含まれるリゾートスタイルの屋根や高さの不十分な壁などが、その契約を破っているという。
 スパはガレリア・ビルディングの7階から9階までを占める予定で、開店を楽しみに待つニューヨーカーがいる一方で、マンションの住民からは「他人のヌード姿は見たくない」と苦情が出ている。
 9月にマンション側は、建設を見直すよう警告書を出したが、ガレリア・ビルディングが応じなかったため提訴に踏み切った。提訴内容には、地役権で定められた標高制限を守ることと記されている。
 同スパは、クイーンズ区フラッシングとテキサス州に店舗を構え、人気を博している。